タイヤ知識あれこれ | 愛知県自動車販売店協会(略称:愛自販)

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タイヤ知識あれこれ

タイヤ知識あれこれ
タイヤは車の性能や安全性に大きく影響する部品で、路面との唯一の接点です。 走行時の安全を確保するために、日常点検で、空気圧、残溝、傷・ひび割れ、偏摩耗、サイドの膨らみをチェックし、必要に応じてタイヤローテーションや、タイヤ交換を実施することが大変重要ですが、ここでは、タイヤについてあまり知られていないことについて解説していきます。
目 次

タイヤの豆知識

タイヤ1本の路面との設置面積はハガキ1枚分

タイヤ1本の接地面積は、わずかハガキ1枚分とか、手のひらサイズの大きさと言われていますが、そのわずかな面積で4つの大きな役割を果たしています。
①荷重支持機能(車両の重量を支える)
②制動・駆動機能(駆動力、制動力を路面に伝える)
③緩衝機能(路面からの衝撃を和らげる)
④進路保持機能(直進を維持したり進行方向へ曲がる)

「215/65R16 95H」の意味

一般的ですが、例えば、「215/65R16 95H」という場合、「215」はタイヤ幅(㎜)、「65」は側面比(%)、「R」はラジアル構造、「16」はリム径(インチ)、「95」は荷重指数(キロ)、「H」は速度記号です。
側面比が低いほど、タイヤは扁平になり、操縦安定性やコーナリング性能が向上します。
荷重指数は、タイヤの許容できる負荷の値です。値が大きいほど、大きな負荷に耐えられます。
速度記号は、何キロまで耐えられるかという記号です。95Hの場合は、時速210kmまで耐えられるタイヤということです。

タイヤの製造年週がわかる

タイヤの側面に刻印されている製造ナンバーの下4桁の数字がタイヤの製造年月を表しています。例えば、「3218」という場合、「18」は製造年が2018年、「32」は製造週が32週、すなわち2018年の8月上旬に製造されたことを意味しています。

タイヤには裏表がある?

タイヤの側面に「OUTSIDE」や「INSIDE」の表示があるものが多くあり、それに従って取り付ける必要があります。裏表を間違えると、タイヤ本来の性能が発揮されず、偏摩耗もおこします。

回転方向が指定されているタイヤ

タイヤの側面に「ROTATION」「DIRECTION」「→」などの表示があるものが方向性タイヤです。トレッドパターンや溝の形によって、回転方向が決まっていて性能が十分に発揮できるように設計されていますので、それに従って取り付ける必要があります。

スリップサイン

これも一般的ですが、タイヤの側面の三角マークは、スリップサインの位置を示しています。三角マークの延長線上をたどると、溝に盛り上がっている部分があり、これがスリップサインです。スリップサインが表面に出てきたら、タイヤの残り溝が1.6mmになったことを示します。1.6㎜未満のタイヤは使用してはいけないと法律で定められています。スリップサインが表に出てくる前に早めにタイヤを交換しましょう。
スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤの場合は、スリップサインのほかに「プラットフォーム」という突起がタイヤ溝にあります。タイヤ側面に刻印された矢印(メーカーによっては雪だるまマークも刻印されている)の延長線上に位置し、冬用タイヤとしての使用限度を知らせるためのマークです。

カタツムリマーク

ランフラットタイヤであることを表わすマークで、ランフラットタイヤの性能要件等について、ISO技術基準に合格したことを示すシンボルマークです。
カタツムリマークの他に、『RFT』や『RSC』と表記しているものもあります。
ランフラットタイヤとは、パンク等で空気圧がゼロになってしまっても、時速80Km/h以内、距離80Km以内でそのまま走行する事ができるタイヤです。

低燃費タイヤとは

転がり抵抗性能とウェットグリップ性能が一定以上のレベルを満たしたタイヤです。グレーディングシステムに基づき、転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、ウェットグリップ性能が[a][b][c][d]のものが低燃費タイヤです。
転がり抵抗のグレードが1つ上がると、燃費が約1%程度改善されるといわれてます。燃費改善により、CO2排出量削減に貢献できます。
また、「転がり抵抗性能」と「ウエットグリップ性能」をラベル表示することで、お客様へ適切な情報を提供できるよう、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が、2010年より業界自主基準として策定しました。

スタッドレスタイヤは夏でも使えるの?

凍結路や積雪路以外での性能も考慮して設計されているので夏場の走行も可能ですが、雪を引っ掻くように設計されているスタッドレスタイヤは、乾燥した路面や濡れた路面に向いていません。ゴムの柔らかさなどが影響し、構造上制動距離は長くなる傾向にあります。特にゲリラ豪雨時など大量の水をはじき飛ばすことに特化していないため、「ハイドロプレーニング現象」を引き起こすリスクが高まります。
また、コーナリング性能も劣るため、ノーマルタイヤの感覚で走行すると曲がりきれない恐れがあります。

四駆(4WD)車は、1本ダメになったら4本とも交換しなければならない

一般的に、同じ種類やサイズのタイヤを4本揃えて履くことが推奨されていますが、特に、四駆車の場合は、前後左右のタイヤが同じ回転数で回るように設計されているため、1本だけ新品のタイヤを履くと、他の3本と回転数が合わなくなりますので、四駆システムに負担をかけたり、異音や振動の原因になることから、4本同時に交換することが望ましいとされています。

バイヤスタイヤが優れている点

乗用車では、ほぼ全ての車がラジアルタイヤになってしまいましたが、バイアスタイヤはラジアルタイヤに比べトレッドがやわらかく、悪路走行や低速走行における乗り心地が良いと言われます。操作感が軽く、小型・中型のバイクに向いています。
その他、サイドウォールの剛性が高いため、高荷重に耐えることができますし、構造がシンプルで製造コストを抑えられるため、ラジアルタイヤより安価です。

ゴム製品の父、チャールズ・グッドイヤー

1839年、アメリカのチャールズ・グッドイヤーが天然ゴムに硫黄を加えて加熱するという「加硫法」を発明し、この大発見のおかげで,ゴムの高温時のべたつきが改善され、力を加えて大きく引張っても力を除けば元の形状に戻るようになり、気温の影響を受けないゴムをつくることに成功しました。
チャールズ・グッドイヤーとグッドイヤー社との間に血縁・資本関係はありませんが、チャールズ・グッドイヤーの功績を讃え、1898年、「グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー」が設立されました。

タイヤは元々はソリッドタイヤだった

元々はゴムだけで作られたソリッドタイヤでしたが、乗り心地や重量に問題がありました。1888年、イギリスのJ,B,ダンロップが空気入りタイヤを開発し、1895年、フランスのミシュラン兄弟が初めて自動車に空気入りタイヤを使用しました。空気入りタイヤは軽くて柔らかく、振動や衝撃を吸収する効果がありました。

タイヤは元々白かった

タイヤは元々は、白色や飴色でした。白いタイヤは紫外線や酸素によって劣化しやすく、強度や耐久性に問題がありました。1910年頃、アメリカのグッドリッチ社が、タイヤにカーボンブラックという黒い炭素を混ぜることで、タイヤの耐摩耗性と耐久性を向上させました。
カーボンブラックは紫外線を吸収する働きがあり、屋外で使用される自動車のタイヤに使用されるゴムの補強剤として、もってこいの材料でした。。
白かったタイヤがいきなり黒くなると違和感があることから、まずは地面と接するトレッド部分が黒くなったホワイトウォールタイヤが誕生し、その後、黒いタイヤの側面に白いラインを入れたホワイトリボンタイヤが誕生しました。

今も天然ゴムが使われている

石油から生産されるナフサが原料の「合成ゴム」は、耐熱性や耐油性、耐候性など、天然ゴムにない性能を持っていますが、天然ゴムがもつ強度にはどうしても及びません。現代においても、一般的に合成ゴム40%に対して、天然ゴム60%を混ぜてタイヤが作られています。

廃タイヤはどうなる?

日本国内で発生する廃タイヤ(使用済みタイヤ)発生量は、年間およそ100万トンで、その内の9割以上が安定的にリサイクル利用されています。主に、製紙・化学工場の燃料、中古タイヤ、再生ゴムなどに生まれ変わります。破砕加工が困難な一部の超大型タイヤについては、埋立てに回されるということです。

最後に

タイヤ業界では、2000年に「4月8日タイヤの日」を創設し、ドライバーの皆様に、タイヤの空気圧点検をはじめとする日常点検・整備の重要性を訴求するため、毎年「4月8日タイヤの日」の安全啓発活動を実施しています。
タイヤの空気圧不足は、見た目では判断の難しい場合がありますので、計測器を使って確認することが推奨されています。
空気圧点検は自動車ディーラーでもできますので、是非お立ち寄りください。